赤崎神社-義経-汐待ちの石

義経 汐待ちの石
赤崎神社は、社伝によると聖武天皇の神亀4年(七二七)豊前国宇佐嶋よりこの地に鎮座という。(祭神 田心姫命、湍津姫命、市杵島姫命)
 元暦2年(一一八五)源義経が平家追討のとき、三月二十日この浦に船を寄せ、当社に詣でて、夜もすがら朝敵退治の祈願をし、神楽を奉しつつ「ちはやぶる 神の誓いを 今ぞ知る」と打ち詠じたところ、空中より妙なる声が聞こえてきた。さては神明感応ましましたと、信心肝に銘じたという。
 この平らな石は、義経が船で出陣するにあたり、汐待ちをした石と伝えられている。
 神社には義経の短冊や奉納した鎧もあったが、年代を経て短冊もなくなり、鎧ほころびて今では原型をとどめないまでになっている。
 また、こうした由縁によって、社家道中家では、一時期源姓を称した。平成十六年十二月 赤崎神社

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2012年08月10日