陶の道

概要

国本・引地 陶の道
五百年の昔、戦国の武将陶氏は、横屋の平城に居を構え福川と夜市境の若山に城を築き、津和野の武将吉見氏の侵略に対抗するとともに、古市港と富海港の海上権を掌握した。当代無比の堅城若山と居館の平城との連絡道は敵の目から逃れ更に時間的に最短距離をとらねばならない。これが陶の道である。
平城から西武井の徳地道を通り神上神社前から山側を川に沿って引地に行き、河内社の下から小畑川を渡り平野山の北面の谷を登りつめると小畑から花河原を経て福川に出る道と交る所が塞之神峠である。峠から西に向かって尾根道を若山に向かって進むと若山城本丸下の第一堀切りの要害に達する。その間の尾根道は四方の展望がよく、敵情を見張り若山城の戦況は一幅のパノラマのように観察することが出来る。また、不幸にして敗戦の場合は城から脱出の逃げ道にもなる。

 菊川のむかしむかしS61.3.20(非売品)抜粋

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2011年01月27日