小庄下-応安五輪塔

概要

小庄下 応安五輪塔

 小庄下墓地の奥まった所に、安山岩製の五輪塔二基がある。高さ約一メートル三十五センチで、水輪がわりと背が高く、下がすぼまっていること、火輪の軒の厚さが中央部と両端では差が甚だしいことが目につき、鎌倉時代より時代が下るものと推定される。地輪に、「壬子」と言う墨書が残っていて他の文字は見えない。そばに二十センチ角で高さ、五十五センチの石柱が、四角な石の上に立っていて、その一面に「応安壬子五年八月敬白廿三日」と彫ってある。五輪塔の墨書「壬子」は、この石柱の壬子と同じ応安五年(一三七二)と思われ、まさに南北時代にふさわしい形の五輪塔である。

 菊川のむかしむかしS61.3.20(非売品)抜粋

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2011年01月26日