山陽道-真福寺(眞福寺)

概要

周南市指定文化財

 真福寺板碑

 この三体の板碑は、もともと福川小学校の北側にあった隠居寺と呼ばれた場所で発見され、当地に移されたものである。

 乾元二(一三〇三)年銘の板碑は、高さ約一三三センチで、平野石(安山岩)を頂上をせぱめた柱状に彫成し、平滑に磨いた正面の中央に「カ(地蔵菩薩の種子)」と「カンマーン(不動明王の種子)」の梵字を陰刻する。地蔵菩薩と不動明王を一体のものとして祀ったものは大変珍しく、鎌倉時代のこの地方での庶民信仰の様子を示すものとして貴重である。

 八月二十三日銘の板牌は、高さ約一四五センチで、作風は乾元二年銘の板碑とほぼ同じである。正面の所々に墨跡が認められ梵字が書かれていたものと思われる。

 無銘の板碑は、高さ約一〇九センチで、かっては正面に墨書があったと思われますが、現在は確認できない。

 周南市教育委員会

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2010年09月16日