本正寺(旧:栄昌寺)陶晴賢室之菩提寺

概要

大円山本正寺(ほんしようじ) 本正寺は、天文年中(一五三二~一五五四年頃)に建立されたと伝えられる寺院です。室町時代の武将陶晴賢の室、栄昌院妙運大姉の菩提寺であり、もとは下上に所在し栄昌寺と称していました。その後、元和年中(一六一五~一六二三年頃)に田町(当時)に移り、本正寺と名を改めました。 当寺に伝わるびいどろ鏡は室町時代の制作で、ガラスの裏に水銀を塗った鏡であり、箱書の銘により栄昌院殿が本寺に寄付したものとされています。 当寺には、栄昌院殿の位牌や徳山藩三代藩主毛利元次の寄付した法華経があったこと、その他毛利家の位牌があったことが伝えられており、陶氏・毛利氏と大変関わりの深い寺院であることが伺えます。 また境内には、徳山大仏や飯嶋霊尊が祀られています。

周南市教育委員会

  • はてなブックマークに追加
2010年10月01日